金持ち父さんの言う経済的自由とは
金持ち父さんは常に経済的自由の重要性を語っています。
「経済的自由なしには、本当の自由を手に入れることはできない。」 金持ち父さんはよくそう言っていた。そして、いつも次のように続けた −−「自由を手に入れるのにお金はいらないかもしれない。だが、その代わりに何かを支払わなければならない。」 金持ち父さんの入っていたこの「代わりの何か」を喜んで支払おうという人たちにこの本を捧げる。
では、お金があれば「経済的自由」と言えるのか?
実は「経済的自由」と「大金を稼ぐこと」は大きく異なります。
お金がたくさんあれば自由な気がしませんか? いったい何が違うのでしょうか?
なぜ大金を稼ぐだけでは自由になれないのか。
いきなり答えを言ってしまうと、「金持ち」は「お金」の量で測りますが、「金持ち父さん」は「時間」の量で測るからです。
- 金持ち → お金の量
- 金持ち父さん → 時間の量
たとえ大金を持っていても、使ってしまったら未来の時間を失います。
いやいや、自分は将来を見据えて使う自信がある!という人もいるかと思いますが、実はお金は量に比例してコントロールが難しくなります。
金融投資から普通の人が生活できるぐらいの収益を出している知人は車のスピードに例えていました。
サラリーマンの平均給与が軽自動車の安全運転だとすると、その人が数億を手にすると、いきなりフェラーリF40に乗るような感じになります。
本人は安全運転!安全運転!と思っていても、最高速度324km/h、レースに出られる市販車として作られた車ですから普通に走ることすら難しいです。過失で事故してしまう可能性が高いわけです。
また、今の税制は所得に対する課税が強いため、一攫千金をすると税金も物凄くかかってしまうことも見逃せないところです。
キャッシュフロークワドラントの壁
なるほど、だったら初めから金持ち父さんを目指そう思いますがそこに壁が登場します。
金持ち父さんの書籍で有名な概念が2冊目から登場した、キャッシュフロークワドラントという概念です。
- 貧乏父さん側のEクワドラント・Sクワドラント
- 金持ち父さん側のBクワドラント・Iクワドラント
上記の2つのクワドラントの間には強固な壁があり、
貧乏父さん側にいる限りは、金持ち父さん側の存在があるという事すら認識できません。
存在自体を認識させない事により、この仕組みへの抵抗が全く起きないという時代が続いていました。昔の人に聞いてみてください。1つの会社に務めあげるのが当たり前でそれ以外の道はないという人がたくさんいます。
しかし、情報社会の到来によって、多くの人がこの仕組みに違和感を覚えるようになってきました。壁を越えられるのではないかという人が出てきたわけです。
時代とともに崩れる壁と大きくなる格差
情報化社会の到来によって私たちは多くの選択肢を持てるようになりました。しかし、金持ち父さん側の人もその恩恵を得ています。
そのため富の集中は加速して、格差はどんどん広がっていきます。これはフランスの経済学者トマ・ピケティが著書「21世紀の資本」で歴史的に確認をしています。
だからと言って、金持ちや資産家を悪者にしても何も変わりません。
問題は自身がそうなった時にどのような行動をしていくかです。
全ては知ることから始まる
金持ち父さんの本は具体的な手段を知る本ではありません。
世の中の仕組みを知ることができる本です。だからこそ今だに売れ続けるベストセラーになっています。
当たり前ですが、読んだだけで金持ちになれる本でもありません。
社会経験が浅い状態で読むと、お金儲けの本としか感じない人もいますが、その本質は別にあります。
様々な経験をしてから読むと、書籍の裏側に一貫して存在するルール、世の中の仕組みに気付くことができます。
もし現状の外側の知識を望まれるのであれば、自身で書籍で語られている内容を確認してみることをお勧めします。