本の中で、貧乏父さんの世界はラットレースと呼ばれています。
そもそも「ラットレース」は、
よくハムスターがクルクル回している「回し車」を
走り続けることです。
「the」を付けた用語を和訳すると
[the rat race]
(口語)
(特に企業における労働者仲間の)きりのないばかげた競争,猛烈な出世競争
と書かれています。
さらに、回し車を走っているハムスターを想像すると、
込められた意味合いが分かってきます。
どこまで行っても景色は変わらない
ラットレースという用語には、
- 回し車を回すハムスター(ラット)
と
- 一般サラリーマンの生活
が同じだという強烈な皮肉が込められています。
これはバカにしているわけではなく、
特徴を強く伝えるために、あえて、この単語が使われています。
強く伝えたい内容は複数あります。
- どこまでどこまで走っても景色は変わらない
- 速く走っても、ゆっくり走っても、出てくる餌の量は変わらない
さらに
- 走った後に謎の満足感が得られている
私は昔、小型のハムスターを飼っていました。
品種はブルーサファイアハムスターで、名前はアオちゃんといいます。
アオちゃんは見るたびに回し車を走っていました。
そして、回し終わった後に満足気な表情をこちらに向けてきました。
それが可愛らしいのですが、現実に置き換えると、見える内容が変わってきます。
ラットレース以外の世界がある
もしラットレースの世界しか無かったら、
わざわざ「ラットレース」なんて言い回しをする意味がありません。
全く逆の世界、金持ち父さんの世界「ファーストトラック」が存在します。
ファーストトラックでは
- 走るたびに新しい景色に出会える
- 走る速度によって、結果が大きく変わってくる
- 走った後に意味のある目的(ゴール)を達成できる
と、全く逆の特徴があります。
この用語を使ってロバートキヨサキが言いたいことは
たった1つです。それは、
「ラットレースからファーストトラックに移る道が存在する」
ということです。
その道はゴリラやサメがうようよいる厳しい道とのこと。
その道を行くか行かないかは別にして、
「その道の存在自体を知らかった」
とかなったら後悔する可能性が高い気がします。知ることは重要です。