企業の価値観に従うこととキャッシュフロークワドラント

「やりがいのある仕事をしているからお金なんて関係ない」
その企業の価値観にしたがって顧客の満足のために働く。

一瞬、納得してしまいそうになりますが、
その人の状況によっては聞き流せないセリフになったりします。

給与とやりがいは別?

自分は仕事が好きだから給与とか関係なく楽しくやっている。
そんなセリフをどこかで一度は聞いたことがあるかと思います。

そういう方は来月の給与や残業代について、申請手続きをしなかったらどうなるか、
具体的に考えてみてください。

もし何も感じなければ、本当に給与と関係なく仕事を楽しんでいます。
しかし多くの人はお金が必要だと実感してしまうはずです。

そんなの当たり前と思うかもしれませんが、
Eクワドラント以外では当たり前ではないのです。

お金には、色はついていないけれど複数の種類がある

一括りに「お金」と言っていますがそこには種類があります。

「生物として生きるためのお金」と「やりたいことをやるためのお金」。
この2つが分かれていないから話がややこしくなっています。

もし「生物として生きるためのお金」、
自分自身で人間らしいと思える最低限の衣食住が無ければ、
「給与とやりがいは別」とか言っていられません。

まず生きなければ!と必死に働きます。

最低限のお金はあると自分で思えているから仕事が好きとか嫌いとか言えるわけです。

本当に「生きるためのお金」は足りているか

ここで問題になるのは今は足りているけど未来では足りていないケースです。

特に多いのは定年を計算に入れていない場合。
少し調べれば定年後にどれくらいの費用がかかるかすぐに出てきます。

さらに年を取ることで体力が減少していきます。

私の祖父は定年してから友人とゴルフ三昧をするぞ!と計画していましたが、
定年後も元気な友人というのが存在しなくなってしまい計画は頓挫してしまいました。

だからこそ、できるだけ早めに状況を理解した方がよいと私は思います。

仕掛ける側と仕掛けられる側

その分、若いうちに仕事を頑張ればよいと思う人もいますが、
サラリーマンという働き方をしている限り生涯安心できるお金は
なかなか手に入りません。

これは、経営者の立場で考えて見ればわかります。
生涯安心できるお金があったら仕事をやめてしまう可能性があるわけです。

つまり、サラリーマンの給与は、その人が望む生活を送った時に、
仕事をやめられないぐらいの金額を貰える、ということが分かります。

最近では、そういうことが分かっている人が増えているために、
サラリー以外の収入を得る人が増えてきています。

サラリーマンだって世の中に価値を産んでお金を稼いでいるわけですから、
1つの会社からだけお金をもらうという既成概念さえ外れれば、
お金を稼ぐことができる能力のある人は思ったより多いのです。

金持ち父さんの言いたいこと「あなたも見える人になりませんか?」

仕掛ける側と仕掛けられる側と分かれ、
色々な稼ぎ方をしている人がいます。

全体が見えていて納得できていればどんな生き方・稼ぎ方でもいいですが、
全体が見えておらず、老後になってから全体が見え始めると、本当に悲劇です。

金持ち父さんシリーズの書籍やキャッシュフロー101のボードゲームで
常に言われることは「あなたも見える人になりませんか?」ということです。

全体を分かった上でぜひどのクワドラントのライフスタイルを送りたいか、
考えてみてください。